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TVSP 感想 02(ファーストコンタクト)/ 05(天使の策略)/ 06(7 Days Rhapsody)
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◆ おことわり ◆

このページのテーマ色を見ていただければ分かるように (笑)、こんきちは旧ルパンのファンです。このページは、こんきちが勝手に自分の趣味について語っているページですので、違う考えを持った方には不愉快な点もあるかも知れませんが、あくまでも個人の考えを述べておりますのでご了承下さい。違う意見を持った方を否定するつもりは全くありません。また、ルパンファンでない方が読んでも全く意味不明かもしれませんので、なんじゃこりゃと思った方は読み飛ばしてください!



  こんきちとルパンの最初の出会いは、こんきちが小学生の時である。もうかれこれ20ン年前だ。ファンの間では「旧ル」と呼ばれているファーストシリーズの再放送がそれだ。そのころ家の建て替えでおジイちゃんの家に間借りしていたこんきちは、おジイちゃんがいつもお相撲とか時代劇とかを見ちゃうので、隣に住んでいるおジイちゃんの次男、つまりこんきちの伯父さんの家でアニメを見せて貰うのが常だった。前の日まで「ド根性ガエル」を見ていたのだが、ある日突然「ルパン三世」は始まった。で、子供ながらに一目惚れ。

  翌年から、ファンの間で「新ル」と呼ばれているシリーズが始まった。「旧ル」のファンが新作を作れと言う署名を集めたことがきっかけだそうだ。丁度思春期を迎えつつあったこんきちのその後3年間は、毎週月曜日7時からのルパン三世の放送が生きる支えであったと言っても過言ではない(笑)。しかし旧ルからのファンであったこんきちは、だんだん不甲斐なくなっていくルパン(新ルのファンの方、申し訳ない)に腹を立ててテレビ局やファンクラブに文句の葉書を書くことも多かった。これでキライになれないところがファンの悲しいところだ。それでも新ルの放映期間中に「ルパン VS マモー」と「カリオストロの城」という素晴らしい映画も作られて、くじけそうになるころを見計らって救われたりしつつ、思春期を通過。

  そして時は流れて、こんきちが大学生になった頃、今度は「ルパン三世 Part III」の放送が始まった。これは土曜日の夜の放送だったので、野球のシーズンになるとつぶれることが多く、1年半も放送されたのに50話しかないのだ(通常は1年間で52話)。このころになるとこんきちも大分オトナになっていたので、思ったことをすぐにテレビ局に書いて送るようなことはしなくなったが、不満であったことには変わりなかった。このシリーズの間に作られた映画「バビロンの黄金伝説」は、映画館で1度見たきり全く見る気がせず、そのまま現在に至っている。

  この「Part III」が終わった後は、ルパン三世はテレビシリーズから姿を消す。10年ちょっと前から毎年1回夏休み恒例のテレビスペシャルがスタートするが、やはり旧ルと比べてしまうと「う〜ん…」である。毎年期待をして待っているのだが、大抵その期待は裏切られる。中には「いい!」と思う作品もあるのだが。

  ルパン三世という作品はあまりにもいろんなヒトが作っていてあまりにも幅が広いので、ルパンファン同士というのは相手がどの作品が好きなのか気になるものだ。 え?別に気にならない? まぁそう言わないで、私の好きな作品はですねぇ・・・

  旧ルパン みんな好きですが、特に好きなのは「脱獄のチャンスは一度」「殺し屋はブルースを歌う」と「七番目の橋が落ちるとき」かな・・前半の方のシブ目の作品がより好みですが、後半の(ベンツSSKからフィアット500に乗り換えてからの)ドタバタな「エメラルドの秘密」なんかも好きです。つーか本当に全部好きです。

  新ルパン 初期の方では、「金塊の運び方教えます」「大統領への贈り物」「ベネチア超特急」「追いつめられたルパン」「浮世絵ブルースはいかが」「オリオンの宝冠は誰のもの」「二つの顔のルパン」など・・・この時期は北原ルパンの顔もまだヒョウタンにはなっておらず、こんきちもさほど腹を立てることもなく毎週とても楽しんでおりました。当時はビデオがまだ無かったのでカセットテープに録音して画面を思い返しつつ何度も聞いていました。

2クール目を過ぎた頃からは「う〜ん」な作品が徐々に増え始め・・・そのころので好きなのは「ルパンお高く売ります」「スケートボード殺人事件」「罠には罠を!」あたり。100話を越えた終盤の作品では「ルパン逮捕ハイウェイ作戦」くらいかな。宮崎駿作品である「死の翼アルバトロス」「さらば愛しきルパンよ(最終回)」は、もちろん見応えのある好きな作品ですが、「ルパン的に」好きかというと、そうでもない。これについては「映画」の項目を参照願います。

それにしても不思議なのは、宮崎ルパンに声を当てるときと、他のルパンに当てるときでは、山田康雄氏の声の感じが全く違って聞こえることだ。絵に影響されてるのだろうか。

  パートIII パートIII は絵がとても雑なので損をしていると思う。私はキャラ的にはルパンのファンなので、ルパンがアホ扱いされてしまうと一番腹が立つのだが、Part III では、少なくともアホ扱いされることはなかった(新ルでは間々あったのだ!!!)。それと、ルパンの顔があっという間に激変したシリーズでもあった。第1話のみが、モンキー・パンチ氏の原作新ルに割と忠実な感じだったのだが、2話からすでにちょっとくずれて来て、11話くらいからは何だかモノスゴイ顔になってしまった。顔全体が長くひしゃげていて、アゴが小文字筆記体の「w」みたいに2つに割れているのだ。原作ルパンも割れてはいるが、この割れ方はタダモノではない。え〜、それで、本題の好きな作品としては、「カクテルの名は復讐(リベンジ)」「一枚のお宝で大混戦」あたりでしょうか。

  ■原作 原作を最初に読んだのは中学生の時。女子中学生が買うには勇気の要るカナ〜リエロチックなもので、TVから入った人には抵抗を感じる部分もあるかも。最初に読んだのは新シリーズで、TVとのギャップにビックリしつつもすぐに旧シリーズにも手を出した。正直原作も新シリーズはあんまり好きではありません。旧シリーズの、途中で絵柄が変わってしまう10巻までが好き。同じ人とは思えないくらい画風&作風が変わるので、個人的にはガッカリ (T-T)

  ■映画 (実写の「念力珍作戦」を除いては)最初の映画で、俗に「マモー編」と呼ばれているがホントは副題のない「ルパン三世」が一番好き。映画でも、宮崎駿氏の「カリオストロの城」も勿論素晴らしいが、これも「ルパン的に」かというとちょっと違う。「ルパン的に」は、「マモー編」の方が好き。ただ、コアなルパンファンがよく口にする「カリ城は宮崎駿のもので、ルパンじゃない」という論調にはちょっと賛成できない。それを言ったら「じゃールパンてなにさ」という話になっちゃうし…ルパンは作品世界が広がりすぎて「本当のルパン」というのはファンそれぞれの持つイデアにしかないもんだと思う。宮崎作品は好きだしカリ城という映画も好きだけど、旧ルのルパンにキャラ惚れして、その作品の空気に惚れ込んでる私にとっては、カリ城のルパンには惚れられないし、私が好きな空気からも遠い、くらいの意味だと思ってください。「マモー編」のルパンにもキャラ惚れは出来ないんだけど…(これは絵柄のせいだと思います)作品の空気は好きなルパンに近いです。

  ■TVスペシャル 「ワルサーP38」。山田康雄氏が亡くなって声が栗田寛一氏になってから、初めて&唯一「いい!」と思えた作品。かなり好き。山田氏ご存命のころのスペシャルでは、最近の作品よりずっと良いと思えるモノがあったが、このころの山田氏の声は、大変失礼ながらさすがに年齢には勝てないのか、ちょっとセクシーさに欠ける、というか上っ滑りな印象を与えるモノに聞こえてしまい、こんきち的にはイマイチ好きになれない。いくら話が面白くても、やはり映像とか音から受ける印象は大きいのだ。それと、銭形警部がタダの無能なコメディメーカーとなり、五右衛門がヌケ作にされている作品は、それだけでもうダメ。ルパンのライバルであり相棒であるなら、それ相応の人間でいてもらわなければ困るのだ!!

  ■小説 小説では、何といっても1980年に双葉社から出版された 辻真先氏の「小説 ルパン三世」がお勧め。これはかなり気に入っている。モンキーパンチ氏の旧原作からとったいくつかの話で構成されているが、全編を通して白乾児につながる話である。顔や声は、自分の好きなように想像して読めるので尚良い。もうひとつのお勧めは1989年に双葉文庫から出版された 樋口明雄氏の「アクション・ノベル・シリーズ 〜 エルドリア大脱出作戦」。ルパンがカッコイイ♪ 銭形とのカラミもイイ! 文体もセリフ回しもストーリーも、同シリーズで一番のお気に入り。でも今はどちらも絶版・・なのかな?



・・・といった具合です。だいたいこんきちの嗜好がお分かり頂けましたでしょうか。ここまで読んでくださったあなた、有り難うございました。お疲れさまでした。(_ _)(^_^)ゞ



2003年07月修正